サイコパスのさ、３のサブタイ「恩讐の彼方に」ってさ…どっかの巌窟王みたいですけど
狡噛を先生って慕う女の子の、親の形見として日本の文庫本が出てくるのね
その文庫のタイトルが「恩讐の彼方に」なんですけども
一瞬創作かなって思ったけど、今までサイコパスに出てきた書籍は全部実際の本だったし、今回だけ変な創作ってことはないかと思ったらやっぱり菊池寛の短編だった…
３のテーマは「復讐とその見返りについて」みたいなところなんですけど…
多分そういう話なんだろうな菊池寛のも
というわけでもちろん図書館で借りてきた…（文庫がなくて全集を…くっそ重い…）
今読んでるけど…うん…なんだろ、狡噛さんも作中言ってたけどクソ野郎の話だな…（主人の妾と姦通しておいてそれを咎めた主人を逆に殺してしまう男の話）
えええ…あの子教えてもらってこの文庫読んでたけどすげえな…私も読めない漢字とか意味のわからない熟語とか結構ある…（ググりながら読んでる笑）
一応その子は日本人の父親と現地の母親の子供、っていう設定だったんだけど（だから日本語の本）
結構、１から３に渡るまで、なんかかなりギリギリやばい厄ネタ持ってきてたりしてハラハラした…１が放射能廃棄物とその処理労働力搾取、２が国防軍のクーデター（未遂）、３が棄民（シビュラにそぐわない人間たちを、理由をつけて国外追放した）
っていう…
あくまでも「これはフィクションです」なんだけど、それでもまったくの絵空事じゃないレベルにまで落とし込んでてすごいなって…いろいろテクノロジーとかは進んでも、やっぱり人は軋轢を抱えるし恨みを持つし搾取する側とされる側がはっきり分かれているし、戦争はなくなってない…
そして１００年後でもやっぱり白黒つけるために人は殴り合って解決する…（解決はしねえか、でも殴りあって残ったほうが勝ち）
（ちなみにスタートレックとかも何千年後設定だけど、やっぱり最後は殴り合って解決します）（映画な）
ぎのさんはね、まだ現場に身をおいてるから、殴り合う相手というか、敵が明確にいるんだけど、狡噛さんは漂泊しすぎてね…自分自身しか「戦うべき相手」が見えなくなっててね…
「ちゃんとあるでしょう、あなたの帰るべきところが」っていうことに気づいてね…
日本に戻るためのオチはオチとして、そこに至るまでが…ずいぶんかかったな…って…
引き戻すのにすごい労力かけて、そんだけキャラ自体が葛藤して納得するまでめっちゃ大変だったなって…（ふたつほど国滅びかけるくらい）
これであの女の子が死んでたらもう大変だったよ…よかったよ死ななくて…（親の仇を取りたくて危ない真似をしてガルシア（今回の親玉）に殺されかける）
正直に言うと、ガルシア、殺されるほど悪いヤツかなって…思わないでもないんだよ…たとえマッチポンプでも…（いや、まつろわない人間たちを実力排除してたから、「悪い」んだけど）でもそんなのいくらでも、星の数ほどいる悪人の中の一人じゃない…？？いちいちそれを殺して回るの…？？？（ガルシアが調停屋（のふり）をしてたから殺したんじゃなくて、単純にあの女の子を傷つけたから殺したんだけども）
やっぱりちょっと狡噛さんの在り方って一体何？？？正義の味方？って思うし、確かにそうしない狡噛さんは狡噛さんじゃないとも思うんだけど
わざわざこっちから危ないところに出向いていって、その国の事情に関わって、殺す殺さないだの悪だ正義だって言うのってやっぱり限界あるよなって…だって戦争屋じゃないし本当の意味での傭兵じゃないし
今回に至ってはほぼバックパッカーみたいになってたし
理念があってやってるわけじゃなくて、個人の流儀の域を出ないところでやむを得ず戦ってるから、「変わらない信念」みたいなのも生まれない…→それってやっぱり限界来るよね、という話だった…
でも日本に帰って、そういう狡噛さんが望む「正義の味方」ポジションって、シビュラの元であり得るのかな…とも思う
わかんないけど
シビュラをひっくり返す、みたいな話になるんだろうか…（もはや国家転覆レベルになるけども）
新キャラ見るにロシア関わってくんのかな…
あっこれだけは言っておきたい
美術が最高峰に美しかった…
途上国の…やみくもに成長しようというところと、脈々と昔からあるものが混在してる国の様子、っていうのをめっちゃ綺麗に描いていてとてもほえ〜〜〜ってなった…
おもしろかった…槇島のセリフ細かい言い回しが思い出せないからもう一回見に行ってもいい…（笑）
あと「健全だった」っていうのは、OPとか作中でもすごいテクノロジックなところ、もっとピカピカさせてもいいのに、見ていて負担にならないレベルとかっこよさの境目を慎重に探って決めててすごいなっていう意味
もろに「点滅するので光に注意してください」みたいな作りなのに、負担なく見られてよかったです。だいたい２時間映画みて、明るいところ出てくるとフラフラするけど…今回は１話１時間くらいだったし平気だった
むしろよくこのサイズにまとめたよ…逆に短い方がスゴイと思うんだ…
サイコパス知らないで見ても…面白いと思う…（わかるかどうかは別にして）
ちゃんとファンが見たいところをやってくれたと思う…ありがとうございました…見るの遅くなってすみません…楽しかったです…
狡噛を先生って慕う女の子の、親の形見として日本の文庫本が出てくるのね
その文庫のタイトルが「恩讐の彼方に」なんですけども
一瞬創作かなって思ったけど、今までサイコパスに出てきた書籍は全部実際の本だったし、今回だけ変な創作ってことはないかと思ったらやっぱり菊池寛の短編だった…
３のテーマは「復讐とその見返りについて」みたいなところなんですけど…
多分そういう話なんだろうな菊池寛のも
というわけでもちろん図書館で借りてきた…（文庫がなくて全集を…くっそ重い…）
今読んでるけど…うん…なんだろ、狡噛さんも作中言ってたけどクソ野郎の話だな…（主人の妾と姦通しておいてそれを咎めた主人を逆に殺してしまう男の話）
えええ…あの子教えてもらってこの文庫読んでたけどすげえな…私も読めない漢字とか意味のわからない熟語とか結構ある…（ググりながら読んでる笑）
一応その子は日本人の父親と現地の母親の子供、っていう設定だったんだけど（だから日本語の本）
結構、１から３に渡るまで、なんかかなりギリギリやばい厄ネタ持ってきてたりしてハラハラした…１が放射能廃棄物とその処理労働力搾取、２が国防軍のクーデター（未遂）、３が棄民（シビュラにそぐわない人間たちを、理由をつけて国外追放した）
っていう…
あくまでも「これはフィクションです」なんだけど、それでもまったくの絵空事じゃないレベルにまで落とし込んでてすごいなって…いろいろテクノロジーとかは進んでも、やっぱり人は軋轢を抱えるし恨みを持つし搾取する側とされる側がはっきり分かれているし、戦争はなくなってない…
そして１００年後でもやっぱり白黒つけるために人は殴り合って解決する…（解決はしねえか、でも殴りあって残ったほうが勝ち）
（ちなみにスタートレックとかも何千年後設定だけど、やっぱり最後は殴り合って解決します）（映画な）
ぎのさんはね、まだ現場に身をおいてるから、殴り合う相手というか、敵が明確にいるんだけど、狡噛さんは漂泊しすぎてね…自分自身しか「戦うべき相手」が見えなくなっててね…
「ちゃんとあるでしょう、あなたの帰るべきところが」っていうことに気づいてね…
日本に戻るためのオチはオチとして、そこに至るまでが…ずいぶんかかったな…って…
引き戻すのにすごい労力かけて、そんだけキャラ自体が葛藤して納得するまでめっちゃ大変だったなって…（ふたつほど国滅びかけるくらい）
これであの女の子が死んでたらもう大変だったよ…よかったよ死ななくて…（親の仇を取りたくて危ない真似をしてガルシア（今回の親玉）に殺されかける）
正直に言うと、ガルシア、殺されるほど悪いヤツかなって…思わないでもないんだよ…たとえマッチポンプでも…（いや、まつろわない人間たちを実力排除してたから、「悪い」んだけど）でもそんなのいくらでも、星の数ほどいる悪人の中の一人じゃない…？？いちいちそれを殺して回るの…？？？（ガルシアが調停屋（のふり）をしてたから殺したんじゃなくて、単純にあの女の子を傷つけたから殺したんだけども）
やっぱりちょっと狡噛さんの在り方って一体何？？？正義の味方？って思うし、確かにそうしない狡噛さんは狡噛さんじゃないとも思うんだけど
わざわざこっちから危ないところに出向いていって、その国の事情に関わって、殺す殺さないだの悪だ正義だって言うのってやっぱり限界あるよなって…だって戦争屋じゃないし本当の意味での傭兵じゃないし
今回に至ってはほぼバックパッカーみたいになってたし
理念があってやってるわけじゃなくて、個人の流儀の域を出ないところでやむを得ず戦ってるから、「変わらない信念」みたいなのも生まれない…→それってやっぱり限界来るよね、という話だった…
でも日本に帰って、そういう狡噛さんが望む「正義の味方」ポジションって、シビュラの元であり得るのかな…とも思う
わかんないけど
シビュラをひっくり返す、みたいな話になるんだろうか…（もはや国家転覆レベルになるけども）
新キャラ見るにロシア関わってくんのかな…
あっこれだけは言っておきたい
美術が最高峰に美しかった…
途上国の…やみくもに成長しようというところと、脈々と昔からあるものが混在してる国の様子、っていうのをめっちゃ綺麗に描いていてとてもほえ〜〜〜ってなった…
おもしろかった…槇島のセリフ細かい言い回しが思い出せないからもう一回見に行ってもいい…（笑）
あと「健全だった」っていうのは、OPとか作中でもすごいテクノロジックなところ、もっとピカピカさせてもいいのに、見ていて負担にならないレベルとかっこよさの境目を慎重に探って決めててすごいなっていう意味
もろに「点滅するので光に注意してください」みたいな作りなのに、負担なく見られてよかったです。だいたい２時間映画みて、明るいところ出てくるとフラフラするけど…今回は１話１時間くらいだったし平気だった
むしろよくこのサイズにまとめたよ…逆に短い方がスゴイと思うんだ…
サイコパス知らないで見ても…面白いと思う…（わかるかどうかは別にして）
ちゃんとファンが見たいところをやってくれたと思う…ありがとうございました…見るの遅くなってすみません…楽しかったです…