そうだ、こないだ三体読み終わった後に「戦場のコックたち」って本読んだんすよ

めっちゃ面白かった…え、これ翻訳じゃなくて?日本の作家?て感じだった(最近ほぼほぼ日本人作家読んでない)

深緑野分って作家なんすけど(初読)上手かった…
えーと第二次世界大戦に参戦する米軍の補給部隊のコックたちの絆の話…?
と見せかけて?ミステリ?かな?(なんで?なの)
ジャンルがよくわからないので…でも東京創元社だからミステリでいーんだよな(安定の老舗ミステリ本舗)

ホームズ役もワトスン役もコックなの
不味すぎる粉末卵紛失事件とか、最初はかわいい事件を二人で解決してくんだけど、段々戦況が悪化していき…塹壕の中で補給が途絶えがちになり…戦友が戦場精神障害を起こし…敵方ドイツが最後の力で抵抗を続け…純粋だった新兵主人公(ワトスン役)が疲弊してくとこ辛かった…その中でも死んだ兵と入れ替わる謎を解くホームズ役(メガネの味音痴)(コックなのに…味見は主人公にお任せなのかわいい)(けどその理由が明らかになるとなかなかエグい)

主人公がめちゃ愛され系(かわいいし素直な食いしん坊)お祖母ちゃんが料理の名人で、そのレシピを一冊借りて戦場に赴くへっぽこコック
すぐ慌てるし顔に出るし童貞だし(笑)
周りがみんな、主人公に対して俺はともかくお前は絶対に生きて帰れっていう…(つらい)

新しい青春ミステリだった…
切ない話だったな…

戦うコックさん(コックもちゃんと戦闘訓練を積む)てこんななのか…
軍の仕組みを地理で解説するとこ、なるほどなと思った(〇〇郡〇〇市の〇〇学校の〇〇班給食当番(コックだから)て言われて素直に軍属が理解できる)

なんでこの話を書いたのかとか知りたかったんだけど、後書きは参考文献で終わっていた(笑)
作者男か女かもよくわからん(女性な気はする)
まあ調べればわかるんだけど…
なんでこれ書いたのか興味あるなー(参考文献からなかなかのオタクぶりが垣間見える)

後方支援の目線から見る補給とか兵站の話も面白かったというか、そりゃそうだよな、永遠に戦える人間なんかいないから、前線は交代で守り続けるんだよな…交代を支える補給が尽きたら即全滅、これ当たり前や…
そこまで困窮してない(兵站を守れれば自国から補給はガンガンできるはずの)アメリカさんですらここまで追い詰められるんだもんな…しかも当事者じゃないのに…(後からくる応援部隊)

日本無理ですわ~~!!むしろあんだけ持ったのどんな奇跡と犠牲の元に成り立ってたの…考えられない…全てがその国民性によるものだとしたら…ぞっとしませんね…(日本軍は補給なく耐えることを美談みたいに言われることが多い気がして…耐えられるわけねーんだよ、補給の算段がない時点ですでに負けだし計画した上の失敗なのに…それを下に転嫁して…と思うなど…)

でもチラチラ敵のパンターとかティーガー(戦車)出てきてちょっとワキワキしてしまった(深夜隊好き)あっこれがあの!!一人でアメリカのシャーマン九人倒せるあの!!www(人ていうな)

ドイツつえ~~…こわい…
でも追い詰められて、敵味方なく死者たちから使えるものを回収することが当たり前になっていて、そこで出てきたドイツの缶入りチョコレートがすごく美味しそうだった…
深い歴史を感じた…(アメリカにはないものだった)

ともかく三体と違って(笑)色々な感想が出ました…(三体は新しいすぎて感想とか追いつかない)
面白かったです…
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