最近暇なときに永井荷風の濹東綺譚読んでたんだけど、これが発表されたときってどういう時代だったのかなと思い出版年代調べたら昭和12年発表てなってた
で、昭和12年てどういう時代?と思ってこのサイトを見てる

昭和12年の出来事 1937 

めちゃくちゃ昭和の歴史おもろい…
歴史っていうか、人々の暮らしぶりとかそういうの
なるほどねー!てなることが多い

この時代に「内幸町に東京放送会館が竣工します。」ていうのを見て
東京放送会館てどういうの?て調べたら、色々あってGHQに接収されたけど戦後の東京オリンピックまで使われてて、その後新しく日比谷ビルヂングて名前になって、今は日比谷シティが建ってるよ
日比谷シティ?知ってる気がする…と思ったらここ自分が昔働いてたところじゃねえかとなるなど

ほえ〜〜

歴史ってちゃんと自分にもつながっててすごい(小並感)

日比谷シティの地下にあったパスタ屋さんに週3で通っていた…
あのパスタ屋まだあんのかな…食前に出てくるパンが美味しかった


し、調べたらまだあった…あのパスタまた食べに行こかな
新しいところを開拓するのが苦手で、一回ここと決めたらマジでそこしか行かないっていう
しらすの乗った和風パスタ美味しかった気がする
ランチでしか食べたことないから今もメニューにあるか知らんけど

濹東綺譚からだいぶ離れたけど楽しい
新聞から歴史拾うのめちゃ楽しい

でも昭和12年までは大正のキラキラした享楽的な残響がしてるけど、マジで濹東綺譚が出た直後くらいからだんだんちょっとずつ戦争に向かって突き進んでいき、市井の生活がどんどん困窮してくる
統制されて代用品使っていったり車がガソリンないから木炭とかガスとか色々研究したり
貯蓄を強制されたり煙草がダメになったり…
あと木綿とか皮革がなくなっていく
それはそうよね…戦争に国のあらゆる資産が吸い込まれていくんだもんね…

今昭和14年に入ったけどそれでもまだ人は大相撲に熱狂してるし映画もまだある
でも大学に軍事教練必修が入ったり地方の17〜18歳くらいの少年たちが軍需工場へ就職しに列車が出たりしている
ああ…
まだ終戦まで6年もある…つらいだろうなこっから…て思いつつ読んでいる
みんながんばれ…(みんなががんばったから現代のこの暮らしがあるわけで)
主語のでかい話じゃなくて、市井の日常の暮らしからの視線で見るのがいいなー
教科書にはそういうこと細かく書けないもんな
昭和史は特に駆け足で終わること多いしな


それにしても昭和の時代、火災だとか炭鉱爆発だとかで死傷者数がマジで半端ねえ
100人単位でものすごいしぬ
炭鉱はまあ労災だからアレだけど、煙草の火の不始末とかでバシバシしぬ
おい…大丈夫か…(大丈夫ではないから色々対策が重ねられていくんだろうが)
セルロイド工場で煙草から出火して200人しんじゃうんだぞ
それはそうだろうねって感じだよね
セルロイドなんて燃えやすそうなもの…その側で簡単に煙草が吸える状況なんだ…

だから現代の煙草への締め付けも当然っちゃ当然なんだろうね
人間はアホだからね
締め付けないとそういうことになっちゃうんだろうね
別に今は火災警戒のために締め付けられてるわけじゃないけど
わずかに残った喫煙所も綺麗に使えないようなヤツがそういうこと起こすんだろうね(個人的な偏見)


炭鉱事故も凄まじい
労災の極みみたいな事故ボンボン起きてて凄まじすぎる
それはそうなるでしょ…って後から見たらそうなんだけど、現場では止められないんだねえ
それは戦争も一緒だねえ
戦争をやめるっていう意識を浮かばせないように政府が操作しちゃうんだもんな

なんか、なんでこう昭和の時代を読んでるかというと、なんとなくこの閉鎖感というか、目眩ましされてるような感じが今と似てるかもって思うからです
なんとなくだけど
これこのまま突き詰めてったらまた戦争起こっちゃうんじゃねえのみたいなさあ
昔のこと知ってる人が死に絶えたらまたイチからこういうの始まっちゃうんじゃねえのみたいな
だからその起こった時代を知るのは大事だよね

終戦までちょっと続けて読みたい
そんで時事ネタの事件とかをウィキで詳しく見るのもおもろい
「チフス饅頭事件」とか
嘘だろみたいな事件普通に起こる
ほえ〜〜〜〜〜
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